2017/02/20

青木 美歌 展@銀座

銀座で所用の合間にアート鑑賞。
ポーラ ミュージアム アネックスで開催中の青木美歌 展、 あなたに続く森 The Forest That Leads To You を観てきました。



ポーラ ミュージアム アネックスは時折のぞきます。
小さいスペースですが、独自の世界観を持つ若手アーティストの個展を多く開催していまして、なんと入館無料です。いつもいい刺激を受けられる場所です。
今回の青木美歌さんの個展も素晴らしかったです。
写真撮影OKでしたので何点かご紹介を・・・。
青木美歌さんはウィルスや粘菌などをモチーフにし、ガラスを使用して作品を作られています。ウィルスや粘菌、細胞・・・って。その時点で興味をそそられる。
会場に入ると無色透明のガラスの作品が静かに並んでいました。

最初は「わー!キレイ!」「かわいい!」という単純な感想だったのですが、その感情はだんだんと変化していきました。
会場の隅から全体を見てみると、自分がとても小さくなってミクロの世界に迷い込んだような気分になります。
そう、目には見えない菌やウィルス、細胞の世界です。
静かに並べられていたと思っていたガラスたちは薄暗い室内で照明の光を受けて、生命が宿っているかのようにゆっくりとエネルギーを放ち始めます。
そのエネルギーを感じているうちに、微かに「違和感」や「恐怖」が呼び起こされました。
これは個人的な概念によるものだと思いますが、目に見えないウィルスや菌といったものへの恐怖、無機質のはずのガラスから立ち上る生命の気配から、、、でしょうか。
単純にきれい!と思っていたオブジェがだんだんと攻撃性を帯びているように見えてきました。
いつでも割れて壊れてやるぜ!みたいな「脅迫」もあるのかなぁ(笑)
割れたガラスで指を切ったりもするしね。

若干の違和感や狂気、緊張のあるアート作品、好きです。
青木美歌さんはそんなつもりで作ってはないかもしれませんけど(汗)。

こちらは2月26日まで開催中です。
そうそう、うっかりつまづいたりして作品を壊してはいけない!という緊張感もありましたねー。
他のお客さんもそろーりと歩いてました。
写真撮影はOKですが、手荷物は預けた方がいいかもしれませんよ。マフラーなんかも危険よー。荷物を置いておけるテーブルが用意されてますので、ぜひ。